糖尿病・内分泌病センター

糖尿病・内分泌病センター

糖尿病をはじめとする内分泌病は、全身の至る所に色々な症状を示す疾患です。
病状も軽いものから複雑で重篤な状態まで広範囲に及びます。
当院はこの糖尿病・内分泌病の2次診療施設として、豊富な経験・知識と技術で診療を行っております。
お困り・ご不安がございましたら是非お問い合わせ下さい。

糖尿病

犬や猫の糖尿病治療は“低血糖発作を起こさないように、あまり血糖値を下げてはいけない”とか、“合併症は出やすいものでしょうがない”などという説明が多いようです。
これは増加傾向といわれる糖尿病が、実はどの病院にもせいぜい1〜5頭という発症率であるために、開業獣医師の経験値は少なく、日頃から勉強をして備えるわけにはいかないためです。

当院の治療方針は豊富な経験と知識をもとに、最適な食事療法とインスリン療法を駆使することで正常血糖をめざし、正常な日常生活を実現し、合併症(白内障による失明や腎疾患など)の発症を予防します。

飼い主様へ 

犬や猫の糖尿病治療は“低血糖発作を起こさないように、あまり血糖値を下げてはいけない”とか“糖尿病の合併症は出やすいものでしょうがない”などの説明を受けることが多いようです。
当センターはできるだけ正常血糖値をめざし、合併症の発症・進行を抑えることをコンセプトとして治療を行っております。

担当獣医師様へ

糖尿病の症例を持つ飼い主様は大きな不安の中で日々治療を行うため、些細なことで不満を抱くようになり、折角培った獣医師との信頼関係を失ってしまうケースがあるようです。

当センターでは糖尿病をはじめとする内分泌病を専門に診察・治療を行っております。
特に糖尿病治療においては食事療法、インスリンの選択や血糖曲線の作成、治療効果の判定に至る全てのステージを行います。そしてかかりつけ病院と連携して、診断結果や治療

糖尿病カウンセリング

お申し込み

糖尿病治療の主体は飼い主様となります。
このため複雑な病態の把握、治療への理解と技術をしっかりと習得して頂く必要があります。
当センターではこれらをカウンセリング形式で行っております。
外来時間外の予約診療となります。
診療は飼い主様、担当獣医師様からお電話でのご予約をお願いします。

電話予約番号03-5758-6658
カウンセリング日時日曜、祝日の外来時間外

飼い担当獣医師様は診療依頼書、飼い主様はカウンセリングシートをそれぞれご記入ください。
今までの検査データと共にFAXか郵送で、前日までにお送りください。

診察依頼書ダウンロード
糖尿病カウンセリングシートダウンロード
依頼書の送付先FAX番号03-5758-6670

受診

  1. ヒアリング
    来院までの経過や検査データをもとに、家庭環境を含めた詳細な聴取を行います。
  2. 各種検査
    身体検査、血液検査、超音波検査などにより病態の把握を行います。
  3. 治療法の設定
    ヒアリング、検査データをもとに食事療法・インスリン療法を設定します。
  4. 糖尿病教育
    糖尿病とは、食事療法の必要性、インスリン製剤の扱い方など在宅治療に必要な知識、技術のレクチャーを行います。
  5. フリースタイルリブレの装着
    正確な血糖変動を把握するために原則として連続血糖測定器を装着します。使用方法についてのレクチャーも行います。

フリースタイルリブレについて

アボット社から発売されているヒト用の連続血糖測定装置です。
直径35mm厚さ5mmのセンサーを体表に装着して、リーダーで定期的にスキャンすることで連続した血糖変動を観察することが可能となります。
犬や猫での利用も可能で、特に血糖曲線の作成時には血糖測定のための頻回な採血を行う必要がなく、在宅で行うことも可能となります。
当センターでも既に多くの症例が使用しています。詳細については下記のリンクを参照してください。

患者さん向け:FreeStyleリブレ‐糖尿病関連製品情報サイト|アボットジャパン

以上がカウンセリングの概要となります。
所要時間はおよそ2時間。
費用はおよそ8万円〜(カウンセリング料、フリースタイルリブレ料含む)となります。

以降は入院あるいは在宅治療にてフリースタイルリブレのデータをもとに食事量、インスリンの種類、注射量の調整を行い、良好な血糖コントロールをめざします。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

犬では内分泌病の中で最も発症率が高く、とくに最近では小型犬の発症率が増えています。
症状としてはとても軽いものから重篤なものまであり、糖尿病を併発すると病態は複雑になります。
また治療に対する反応も良好なものから、特殊な治療を必要とする症例もいます。
猫では糖尿病を高率に併発し、皮膚が突然裂けるなどの特徴があります。

当院では糖尿病を併発するなど重篤な症例が多数来院しています。
重症例はカウンセリング枠でお受け致します。

副腎皮質機能低下症(アジソン病)

犬の内分泌病としての発症率は低い疾患ですが、最近増加傾向にあります。
ほかの内分泌疾患が高齢発症であるのに対して、若齢から発症します。
通常フルドロコルチゾン(フロリネフ®)という飲み薬の服用により治療を行いますが、この製剤が合わない症例がいます。

当院では定期的なピバル酸デソキシコルチコステロン(パーコーテンV®)の注射による治療を積極的に行っています。
この治療法はアジソン病全例に有効であり、良好なコントロールが可能となります。

初診は外来枠で承りますが、事前のご連絡とデータのご持参をお願い致します。
その他の内分泌病も診察しておりますので、ご相談下さい。

糖尿病日記

当院オリジナル糖尿病記録シートです。
ダウンロードしてご利用下さい。

糖尿病日記 (4日記録用)ダウンロード
糖尿病日記 (7日記録用)ダウンロード

糖尿病講座

大学時代から糖尿病を研究・診察し続け、日本糖尿病学会に所属しているアルマ動物病院の長谷川院長による糖尿病講座です。