アルマの得意技

糖尿病・クッシング症候群・甲状腺疾患と循環器疾患に取り組んでいます。

糖尿病をはじめとする内分泌疾患

 犬や猫の糖尿病では “糖尿病の治療は低血糖発作を起こさないようにあまり血糖値を下げてはいけない”とか、“合併症が出やすいからしょうがない”などという説明が多いようです。これは増加傾向と言われる糖尿病が、実はどの動物病院にもせいぜい1〜2匹という発症率のために、開業獣医師の経験値が少なく、日頃から勉強をして備えるわけにはいかないためです。当院の診療方針は豊富な経験を基に最適な食事療法とインスリン療法を駆使することで正常血糖値をめざし、正常な子と同じような生活を実現し、合併症(白内障による失明や腎障害)を予防します。
最近副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)・低下症(アジソン病)や、甲状腺機能亢進症(バセドー病)・低下症などの内分泌疾患が増加しています。これは人と同様ストレスフルな生活が原因で、症状は非常に多様化する傾向にあり診断は難しくなっています。当院では的確な診断を行い、新薬を取り入れるなどこれらの疾患にも積極的に取り組んでいます。

循環器疾患

 ヨークシャテリア、マルチーズ、シーズーなどの小型犬とキャバリア、ミニチュアシュナウザー、柴犬などの中型犬では、更年期に一番多い疾患が心不全です。特に、左心房と左心室の間にある僧帽弁の閉鎖不全症がそのほとんどを占めます。
心不全の診断および治療にはレントゲン、心電図のほか、超音波の各検査を行います。当院では心臓内の血流を観察するドプラー解析法を用いた超音波検査を中心に行っています。この超音波検査法によって診断と共に心機能の評価を行って最適な薬物の選択をし、定期的な検査により治療の評価を行っています。
そして大学と連携して常に新しい検査法と治療法を導入し、定期的に専門医を招いて、ディスカッションを行ったり、実際に患者さんをお預かりして診断や治療の評価をしています。


リハビリテーション(ハイドロセラピー・プール療法)のバックアップがある整形外科手術を行っています。

外科手術

 当院では一般外科をはじめ整形外科、軟部外科、腫瘍外科を行っていますが、特に膝蓋骨内方脱臼、十字靱帯断裂や椎間板ヘルニアなどの整形外科手術を積極的に行っています。各疾患共にレントゲンやMRI検査によって手術の必要性と最適な時期を判断して行います。
外科手術には必要に応じて半導体レーザーメスを使用します。これは皮膚を始め諸臓器の切開や、腫瘍の摘出など細かい部分の手術にも有効で、切開した部分の(熱による)損傷範囲がとても狭いため、手術後の炎症が少ないのも大きな特徴です。また手術後には内科治療用の半導体レーザーを使用して炎症および創傷治癒を促進します。そして手術後の機能回復にはハイドロセラピーによるバックアップを行ない、外科手術と一体になった総合的な治療を提供しています。

ハイドロセラピー療法

 当院の付属施設"Club Alma"“ではプール療法を始めとするハイドロセラピー療法により、手術後の機能回復とその促進に大きな成果を上げています。
Club Almaはスタートしてからはや3年を越えて症例数も200以上となり、他の動物病院や各大学病院からのご依頼も増えています。特に椎間板ヘルニアをはじめとする整形外科の術後リハビリテーションはたくさんの実績を上げていて、中には術後半年以上も動かなかった後ろ足が動くようになったという症例もあります。この療法は、国内はもちろん世界的にもまだまだ始まったばかりの分野です。当施設ではNPO法人日本フィジオ&ハイドロセラピー・ホリスティック協会との協力により、パイオニアとしてどんどんその成果を発信していきます。


出来るだけステロイドを使用しない皮膚疾患の治療に取り組んでいます。

 皮膚疾患とりわけアトピーの診断・治療法としては、アレルギーの検査と処方食とステロイド製剤・抗生物質による治療が主流を占めています。しかしこの治療ではステロイドを処方している期間だけ良くなっている症例がほとんどで、結局はステロイドから抜けられなくなって内臓に負担がかかる心配が高くなります。
当院では免疫系や内分泌系の検査を必要に応じて行い、治療に関してもドッグフードを主体とした食事そのものから見直して栄養指導を行うと共に、皮膚の状態にあったエッセンシャルオイル、アミノ酸、ビタミン剤などの添加と、薬浴等を併用することによって、出来るだけステロイドを使用しないような治療を行っています。この治療法はステロイドを使用するより時間はかかりますが、7-8割の症例で効果が見られます。特に短頭種のブルドッグ系では効果が出やすいようです。


健康ドックと体格・栄養相談を随時行っています。

健康ドック

 “健康の増進”と“病気にならない体作り”を目指して予防医療の推進を行っていますが、その一環として当院では2つの健康ドックを行っています。

1.“春の健康診断”:定期的な健康ドックとして毎年4〜5月の狂犬病予防接種と共にフィラリア感染のチェックを含めた20項目の血液検査を行っています。

2."アルマ健康ドック”:おもに高齢の犬猫にターゲットを当てた体格診断、血液検査、レントゲン検査、超音波検査による総合的な検査を随時提供しています。
体格診断としては関節の可動範囲、筋肉の量、張り、痛みなど理学療法的な評価と、バランスウエイトによる四肢の荷重測定から体のバランス評価、そして体脂肪測定を行って体格の診断を行います。また血液検査は“春の健康診断”の20項目に加えて高齢に多発する甲状腺疾患や、近年増加している免疫疾患、肝臓の精査として、それぞれ甲状腺ホルモン、血清タンパク分画、胆汁酸測定の3つの項目を含めた検査内容になっています。さらにレントゲン検査や胸部、腹部の超音波検査などを必要に応じて行い、高齢の犬、猫に対応したトータルな検査内容を随時提供しています。費用は料金表参照。

体格診断と栄養・運動

 私たち獣医師が体格を診断する際、しばしば体格を骨格と同義的に考えてを診断します。ですから関節疾患の診断方法は、関節に直接ストレスを加えて部位を特定します。例えば、前足がびっこを引いていたら、肩、ひじ、手首、指の各関節を動かしたり、ずらしたりして痛みがはしるかどうかで、痛めた箇所を見つけます。
一方理学療法的な診断方法というのがあります。これは関節にストレスを加えて診断するのではなく、関節の可動域(動く範囲)や、筋肉の量、張り、痛みなどを観察することで疾患部位を特定する方法です。
アルマでは、体格の診断として獣医学的な骨格系と理学的な筋肉・腱・靱帯系、そして体脂肪測定を行い、トータルな体格診断を行います。
そして、その子その子にあった、栄養と運動の指導を行っていきます。

1.栄養相談
牛や豚どの家畜は主に経済的な理由から、早く、安全に、健康に大きくなってもらわなければなりませんので、栄養学つまり飼養学という学問があり、私たち獣医師も学生時代には勉強をしています。しかし、イヌやネコにはこの栄養学がまだ存在していないのが現状です。ですから獣医師はドッグフードやキャットフードに頼り、これを推奨しなければならないということになります。しかし、人工物である以上どうしても製法・保存上に問題が発生してしまうということもあります。
アルマでは、イヌやネコの代謝を考慮して、人の栄養学を参考にした、ハンドメイド食中心の栄養指導を行っています。病気の際にもできるだけ処方食は利用せずに、個々の病態に合わせた献立作りをめざして、飼い主様とお話ししていきます。
しかし、共働きのご家庭や、お忙しいとき、ご旅行、お預けの時のためには、徳岡商会様にご協力をいただきまして、当院オリジナルのドッグフード“アルマフード”を用意しています。このフードはハンドメイドのベースなどにもお使い頂けます。

2.ハイドロセラピー療法
多くの都会の犬は圧倒的な運動不足による肥満と、アスファルトなどの固い地面や、フローリングなどの滑りやすい室内での運動により、四肢の関節炎や椎間板ヘルニアなどの関節疾患を発症しています。当院の付属施設"Club Alma"ではプール療法を始めとするハイドロセラピー療法により、運動不足の解消、筋力の強化を狙いとした運動療法を行なうことによって、関節疾患の治療に大きな成果を上げています。Club Almaはスタートしてからはや3年を越えて症例数も250以上となりますが、その内関節疾患や筋力低下など運動器関連の症例が大半を占めています。そして当施設で実施しているアンケート結果では、ハイドロセラピー療法を受けた95%以上のオーナー様が効果を認められ、さらにその3分の2の方は4回までのセラピーで効果を実感されています。ほとんどの症例は週1回のセラピーですから1ヶ月以内に効果が見られることになります。その他ハイドロセラピー療法は手術後のリハビリテーション、免疫力の強化、新陳代謝の増進、そしてリラックス効果にも最適です。
この療法は、国内はもちろん世界的にもまだまだ始まったばかりの分野です。当施設ではNPO法人日本フィジオ&ハイドロセラピー・ホリスティック協会との協力により、パイオニアとしてどんどんその成果を発信していきます。


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