体格・栄養相談について
私たち獣医師が体格を診断する際、しばしば体格を骨格と同義的に考えてを診断します。
ですから関節疾患の診断方法は、関節に直接ストレスを加えて部位を特定します。
例えば、前足がびっこを引いていたら、肩、ひじ、手首、指の各関節を動かしたり、ずらしたりして痛みがはしるかどうかで、痛めた箇所を見つけます。
一方理学療法的な診断方法というのがあります。
これは関節にストレスを加えて診断するのではなく、関節の可動域(動く範囲)や、筋肉の量、張り、痛みなどを観察することで疾患部位を特定する方法です。
実際にこの理学療法的な診断方法により、痛みや、行動の原因を解明できた症例を多数経験しています。
アルマでは、体格の診断として獣医学的な骨格系と理学的な筋肉・腱・靱帯系、そして体脂肪測定を行い、トータルな体格診断を行います。
そして、その子その子にあった、栄養と運動の指導を行っていきます。
栄養相談
犬や猫において栄養学という学問は存在していません。
ですから獣医大学での教育カリキュラムには栄養学という授業はありません。
栄養に関する講座としては、ペット栄養学会が主催する「ペット栄養管理士」の養成講座があるのみとなっています。
ですから獣医療の進んだ現在においても、ほとんどの栄養源はドッグフードやキャットフードに頼り、獣医師もこれを推奨しているのが、現状となっています。
しかし、各フードは人工物である以上どうしても製法・保存上の問題が発生してしまうことがあります。
また、各疾患によっては処方食を勧められることがありますが、なかなか食べずに困ることがあります。

アルマではヒトの栄養学を参考にし、犬や猫の代謝を考慮して、ハンドメイド食を取り入れた栄養指導を行っています。
また病気の際にも、病態に合わせた献立作りをしています。
しかし、共働きのご家庭や、忙しいとき、旅行中、ホテルなどのために、徳岡商会様にご協力を頂きまして、当院オリジナルのドッグフード“アルマフード”を用意しています。
ハンドメイド食のベースとしてもお使い頂いております。