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糖尿病診療

糖尿病診療

糖尿病とは?

動物が生きていくためには、血糖値を一定に保つ必要があります。そのため動物には血糖値を調整するホルモンがいくつかありますが、
そのほとんどは血糖値を上げるためのホルモンであり、血糖値を下げるホルモンはインスリンというホルモンしかありません。インスリンは膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されますが、この分泌が低下して血糖値が持続的に上昇してしまう状態を糖尿病といいます。

人に関しては、血糖値を下げるためにいくつかの方法、薬剤がありますが、犬、猫については、現在のところ、分泌低下したインスリンを注射で補充してあげるほか方法がありません。

糖尿病診療の実際

糖尿病の治療で使用するインスリン製剤はたくさんの種類があり、効果にも個体差があります。さらに糖尿病にはたくさんの合併症があり、治療に影響を与えることがあり、これらのことを全て考慮して治療を行わなければなりません。

しかしながら、一般の動物病院の獣医師は、日常たくさんの病気を診療しなければならず、診療機会の少ない糖尿病(糖尿病は、犬、猫においても代表的な内分泌疾患であり、その数は増加傾向にあると言われますが、実際には、一般の動物病院における症例は平均して1〜5頭ほどと思われます。)に備えて勉強をするのは容易ではありません。
このため糖尿病の診療では“低血糖発作を起こさないように、血糖値を下げすぎてはいけない。” や、 ”合併症は出やすいもので仕方ない”という説明が多くなっているようです。

当院においては、豊富な経験と最新の知見をもとに、最適な食事療法を設定し、これにあわせたインスリン製剤を選択して投与量を調整することで正常血糖をめざします。そしていつもの日常生活を実現するとともに、合併症の発症を予防します。現在の糖尿病の治療に不安や不明な点がありましたら、是非ご来院ください。

当院での糖尿病診療

対面診療による診察

糖尿病には治療に影響を及ぼす合併症が多数存在するため、最適な治療のためには病態を把握することが不可欠です。このため診察は対面が基本となり、特に初診は”対面によるカウンセリング形式”となります。

遠隔診療による診察

遠方にお住まいで御来院が困難な方に限り遠隔診療を行います。初回は”WEB形式によるかかりつけの先生にもご参加頂いてのカウンセリング”となります。
遠隔診療は制約が多くなりますので、できるだけご来院頂いて対面診療をお受けくださいますよう、お勧めいたします。